デスクワークが続くと、どうしても首や肩、そして腰まわりが固まってしまいますよね。座ったままでも数分でリセットできる、効果的なストレッチをいくつかご紹介します。
体は何分で固まり始める?
結論から言うと、筋肉や筋膜の柔軟性が低下し始めるのは約30分と言われています。
□筋肉のポンプ作用: 同じ姿勢を続けて筋肉を動かさないでいると、血流が滞り、老廃物が溜まり始めます。
□筋膜の癒着: 最近の研究では、動かない状態が続くと筋膜(筋肉を包む膜)の水分が失われ、ネットリと癒着し始めるのが30分〜1時間程度からだという説が有力です。
「あ、固まってきたな」と感じる前から、実は体の中では硬化が始まっています。
固まる前にストレッチ
1.胸を開く「肩甲骨リセット」
巻き肩になりやすいデスクワーク中に最も効果的な動きです。
1. 両手を頭の後ろで組みます。
2. 息を吸いながら、肘を外側にぐーっと広げて胸を張ります。
3. 同時に顔を少し上に向け、胸骨を天井に突き出すイメージで5秒キープ。
□ポイント: 肩をすくめず、肩甲骨を背中の中心に寄せる感覚を意識してください。
2.腰の緊張を解く「座りツイスト」
長時間座っていると固まる腰方形筋や背部をほぐします。
1.背筋を伸ばして座り、足を床にしっかりつけます。
2.右手で椅子の背もたれ(または座面の左端)を持ち、左手を右膝の外側に添えます。
3.息を吐きながら、おへその下からゆっくり体を右に捻ります。
反対側も同様に行います。
□ポイント: 強く捻りすぎず、背骨が上に伸びるのを感じながら「じんわり」と動かしましょう。
3.首と肩の境界線を伸ばす「首の横倒し」
首の横(斜角筋や僧帽筋上部)を伸ばして、血流を促します。
1.右手で椅子の座面を掴み、肩が上がらないように固定します。
2.左手を右側の頭に添え、ゆっくりと頭を左に倒します。
3.30秒ほどキープしたら、顎を少し引いたり出したりして、伸びる位置を微調整します。
□ポイント: 手で強く引くのではなく、頭の重みを利用して優しく伸ばすのがコツです。
4.股関節のつまりを解消する「4の字ストレッチ」
座りっぱなしで圧迫されるお尻の筋肉(梨状筋など)を緩めます。
1.椅子に浅めに腰掛け、右足の足首を左足の膝の上に乗せます(足で「4」の字を作る)。
2.背筋を伸ばしたまま、お辞儀をするようにゆっくり上体を前に倒します。
□ポイント: 背中を丸めず、股関節から折りたたむように意識すると、お尻の奥がよく伸びます。
ストレッチのベストな頻度は?
理想的なのは、「30分〜1時間に1回」です。
ただ無理に「しっかりやろう」と思わず、仕事の合間にふと「あ、今ちょっと固まってるかも」と気づいたタイミングで動かすのが一番長続きします。
特にお忙しい時は「1回30秒だけ、深く呼吸しながら胸を開く」といったスモールステップから始めてみてください。それだけで、午後からの体の軽さがきっと変わってくるはずです。
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