股関節の詰まり感の原因と解消法

つまり感の原因

1.筋肉の柔軟性不足と筋力不足

​□腸腰筋(ちょうようきん)の硬直: お腹の奥にある、足を持ち上げる筋肉です。デスクワークなどで長時間座りっぱなしだと、この筋肉が縮んだまま固まり、股関節の「通り道」を狭くしてしまいます。


​□お尻の筋肉(大臀筋など)の弱化: お尻の筋肉がうまく使えていないと、股関節の「球関節」が正しい位置からズレやすくなり、動かした時に前側でぶつかる(詰まる)感覚が出ます。

2.骨盤のゆがみ

骨盤が前に倒れすぎている(反り腰)状態だと、股関節の受け皿と太ももの骨の距離が物理的に近くなります。

3.関節構造の問題

​□股関節インピンジメント(FAI): 股関節の骨の形がわずかに変形しており、動かすたびに衝突が起きる状態です。


□​変形性股関節症の初期: 軟骨がすり減り始め、関節の隙間が狭くなっているケースです。


※ストレッチをしても全く改善しない、あるいは鋭い痛みがある場合は、構造的な問題の可能性があります。


股関節のつまり解消法

​1. 腸腰筋(付け根)のストレッチ

1.​片膝立ちになります(膝が痛ければクッションを敷いてください)。

2. ​おへそを軽く上に引き上げるようにして、骨盤を「後傾(後ろに倒す)」させます。 ※ここが最重要ポイント!腰を反らせると効果が半減します。

​3. そのままゆっくり体重を前にスライドさせ、後ろ側の足の付け根が伸びるのを感じて30秒キープ。

4.​反対側も同様に行います。

​2. 股関節の運動

1.​四つん這いになり、膝を少し広めに開きます。

2.​背中をまっすぐ保ったまま、お尻をかかとの方にゆっくり引いていきます。

3.​「詰まり」を感じる手前で止め、ゆっくり戻す。これを10回繰り返します。

3. お尻の筋肉スイッチオン

1.仰向けに寝て膝を立てます。

2.​足の裏で地面をしっかり押し、お尻をキュッと締めて持ち上げます。

3.​膝から肩までが一直線になったら3秒キープして下ろす。これを10〜15回。


※もし、これらの動きで「鋭い痛み」が出る場合は、炎症や軟骨の問題(FAIなど)の可能性があるため、ストレッチを中止して整形外科を受診してくださいね。